2012年08月19日

【音楽】楽器博物館で特別展「埋もれた楽器たち」を開催

浜松市北区都田町にある郷ヶ平3号墳で平成23年(2011)に実施した発掘調査の整理作業がこのたび完了し、出土品に馬形埴輪や、琴を象った埴輪など、貴重な遺物を含むことが判明しました。馬形埴輪は、鈴のを多用した「聞かせる」装飾をまとったもので、静岡県内で完全に復元できる初めての事例です。琴の埴輪は全長30cmほどの大きさで、全国最大級、県内初の出土例です。

◆馬形埴輪と琴を象った埴輪
完全に復元できた馬形埴輪は、全長103cm、高さ70cmの大きさで、頭や胴部をはじめ、足の先や尻尾まで部品がほぼ揃っていました。随所に鈴を取り付けた馬具を身にまとっており、飾り馬の姿を正確に表現しています。歩くたびに華麗な鈴の音が響く様子が想像できる逸品です。
【音楽】楽器博物館で特別展「埋もれた楽器たち」を開催

















いっぽう、琴を象った埴輪は、本来、楽器を弾き鳴らす姿を現した弾琴人物埴輪の部品とみられます。琴には5本の弦がみられ、琴柱とみられる突起もそなえるなど、非常に写実的に表現されています。この琴に伴う人物埴輪の本体部分も精巧な作りであったとみてよいでしょう。郷ヶ平3号墳の弾琴人物埴輪は、同種の埴輪が作られ始めた初期の事例です。当時の政治の中心であった近畿地方から埴輪の文化が地方に広がる過程を示す具体例として貴重です。
【音楽】楽器博物館で特別展「埋もれた楽器たち」を開催


◆埴輪たちに会いに行こう!
音楽のまちのルーツともいえる鈴や楽器を象った埴輪群は、浜松市楽器博物館で開催中の特別展「埋もれた楽器たち」で公開中です。貴重な埴輪たちに、ぜひ、会いに出かけてみてください。
【音楽】楽器博物館で特別展「埋もれた楽器たち」を開催














浜松市楽器博物館特別展
「埋[うず]もれた楽器たち~古代への音浪漫~」
弥生・古墳時代の出土品を中心とした出土楽器資料にかかわる特別展
会期 平成24年8月1日(水)から9月2日(日)
(会期中無休)
開館時間 午前9時30分~午後5時
観覧料 大人400円、高校生200円



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Posted by 出世大名家康くん at 08:30│Comments(0)音楽文化
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